2013年5月24日

2013年5月24日 晴れ

始5:03−終6:40

朝掃除を始めて気付いたことのひとつにびっくりするほど自分の
まわりを知らんなあということ。今朝も家の斜め前に設置してあ
るカーブミラーにワシの家が映っている光景を初めて見る。

散髪屋さん前を掃いていると後ろで白い人影がチラッと見えた。
いつもの散歩の男性かなと思って、いつもあいさつしてもらえる
のに…とちょっとさみしく思った。んで、散髪屋さん前を掃き終
えてその人を見てみると、青いシャツを着て歩き方も違っていた。
たぶん別の人だったんだろう。そうなんだけど、違う人だった、
良かったって気持ちがあるってのがいい歳して気持ち悪い。なん
だ、あいさつしてもらえるから掃除してんのか?横着じゃのう。

排水溝の端に挟まった落ち葉をほうきで取ろうとしては排水溝の
中に落とすことが多い。やっぱり横着する癖が治らん。つい、まあ
ええかとやってしまうのがほんとの自分じゃけえの。

旧国道の信号のところで缶コーヒーの空き缶をピックアップ。

お寺の前の四つ角を掃いていると小柄な猫がすぐ近くに来た。道
路を渡っていく腹がたっぷんたっぷん揺れていて妊娠してるとわ
かる。小柄だから初産じゃろうか?胸元がV字の白になってるキ
ジトラ。見かけたのは初めての気がする。電柱の陰に置いとるワ
シのゴミ袋に近づき、何も食べれるもんがないとわかって公民館
の正面に腰を下ろし、それからちょっとだけ進んで階段の横で今
度はベタンと伏せの姿勢になった。猫ってほんま物語のかたまり
じゃね。何気ない動きが絵になるのう。

見上げて公民館に屋上があることに驚く。周囲が柵で巡らされて
いた。初めて気付くことばかり。

樫の葉を掃いていたとき、目の前の民家から若いご主人が自転車
で出勤していった。あいさつしてもらえなかったという感情がサッと
やって来た。なんという傲慢な気持ちだろう。まだそんな気持ちが
残ってるのか。きょうはいやらしい日じゃ。いかんなあ。悲しい。
昔サクラの木の民家の前で掃いていたときは必ずあいさつしてもら
っていたことを思い出した。おまえが勝手に掃除してるだけなのに。

自分の気持ちを知るのに掃除ってええよ、とつぶやいてみる…。

電話ボックスの杖はまだ残っちょる。そこで!
【勝手にイメージその7】
電話で得意先にボロクソに言われた時にぐっと握りしめる用として。