2014年10月23日

2014年10月23日 曇りのち晴れ

始4:56―終7:19

きのうは掃除が終わった後、5分もせずに
雨が降り出して助かりました。掃除が終わるまで
降り出すのを待っていただくことがとても
多く(最近ではほとんど)、ありがたい限りです。

今朝も最初にあいさつを交わすのは
元気な声の主婦の方と。
「寒くなったねー」
「そうですねー」
夏用のトレーニングウエアで風通しが良いので
そろそろ衣替えをしないといけません。
側溝を掃く背中に
新聞のバイク便の方からあいさつをいただきます。

サクラ並木を掃いていて
ふと顔を上げたら
またまた野良犬が現れました。
これで何日連続だろうか?
すっかり野良犬に出会うのが定番に
なってきました。

茶が一匹。なぜか動かず
ホテルの中庭をじっと見ていました。
そこに二匹の黒犬が現れ、
茶に近づいてきました。
一匹はよく見かけるヤツと思うのですが、
もう一匹体が大きく太く肩の肉が
張り出していました。初めて見ます。

三匹は仲間かと思えば、どうやら茶を
黒の二匹が脅している様子。茶は背を丸め、
しっぽは尻に挟み込まんばかりに
力なく垂れ下げていました。
どうなるか見ていたこちらと
黒犬の一匹と目が合い、二匹は
ホテルの中庭に消えていきました。

犬の諍いは一段落したので
仕切り直して、きのうの雨で路面に
たくさん散らばった落ち葉を
掃き始めます。
ところが茶は旧国道と市道
四つ角まで動いて足を止めました。
その地点は大きな広告看板が立っていて
足元の隙間から市道を窺っています。
さきほどの二匹を警戒してるようです。
しばらくその場に留まっていましたが、
信号が青に変わると同時に旧国道の
長い横断歩道の脇を軽く走り始めました。
そこにさっきの黒犬二匹が後ろから
追いかけてきました。
横断歩道を渡り、交差する県道の歩道から
暗闇の中、一度犬の泣き叫ぶ声が上がりました。
目を凝らして見ると向こうのガードレールの
手前に何か動くものがありました。
黒犬の一匹でした。その後はわかりません。

神社で手を合わせてUターンしていたら
その黒犬がいた反対の歩道で「シャーッ!」と
いう音と「ピャピャピャピャピャッ」の
空気を裂くような笑い声が聞こえてきました。
久しぶりに見るぶつぶつおばさんです。
電話で話すように声を出して
(たぶん頭の中では会話している)
突然そこらの空気をパンクさせる笑い声を
爆発させます。お下げにした茶髪に白髪が混じり、
ピンク系の上着と手にバッグ、奥目でじっと
前を見据えて歩きます。

春はよく出会うのですが秋は出会った記憶が
ほとんどありません。だからすごく意外でした。
こちらがホテル前で市道を渡り、目についた
ゴミを掃くため下を向いていたら、いきなり傍で
「ピャピャピャピャピャッ」の笑い声が聞こえ
ビクッとしました。心臓に悪いよ。
ぶつぶつおばさんは市道を南下していきました。

落ち葉の多さですっかり明るくなった中を
お地蔵さんに手を合わせ、アカガシ通りに出ます。
ここはアカガシの落葉は少なく、ドングリも
ポツポツ見かける程度。ただ民家のサクラの木は
落葉が続いています。大きな木で半分近くが歩道の
上に伸びているので、毎日葉が降り続けます。
県道の交差点近くでカラスが何羽か路面に下りたり、
低く飛び回ったりしています。

ああ、そういえば公民館前にゴミ袋を置いて
周りを掃いていたときに、カラスが一匹、
ぴょんぴょんと袋に近づいてきていました。
滅多にないことです。エサに窮しているのか。

じゃれているカラスの群れにそっと忍び寄るものが
ありました。車道をできるだけ身を伏せて、しかし
すばやい動きで近づくのは黒猫。とても均整の取れた
しなやかなボディなのが遠くからでもはっきり
わかります。黒猫は一羽のカラスに狙いをつけて
襲いかかろうとします。カラスはすぐ察知し、
軽く駐車場の仕切チェーンの上に飛び移りました。
別の一羽は黒猫の背後にゆっくり回り、逆に後ろから
攻撃する間合いを取ります。他のカラスも正面から
窺っています。黒猫は体をくねらせながら、すばやく
顔を動かしてカラスを狙い続けます。黒と黒の戦い。
数えたらカラスは四羽。一匹で勝負に行く猫に少し
感動しました。本気の戦いかどうかはわかりません
が、一匹で向かっていくというのが、やりよるなー
と思いました。カラスは強いですし、集団になると
怖さも加わります。

黒猫はしばらく接近戦を仕掛けましたが、うまく行かず
また市道を引き返し、時計屋さんの駐車場の壁を背に
しゃがみ込みました。後ろからの攻撃を塞いだのか。
それから諦めた感じで、小道を下って行きました。
カラスたちは警戒を解いてお寺の前の歩道に下りて
いました。でも黒猫は諦めていませんでした。
お寺の角の塀に身を隠し、じりじり進み、一気に
カラスに襲いかかりました。
残念ながら奇襲は失敗しましたが、ネコ科動物の
狩りの臨場感を味わえました。

県道で側溝を掃いているときに歩道から
「おはようございます」の声。
年配の女性と中年の女性お二人でした。親子で散歩
されている様子でした。ちょうど東から上がった
朝日が目に差し込み、ちょっとしかめ面の返答に
なってしまって失礼しました。

今朝はフルコースをいただいた気分の朝掃除でした。
家に戻って燃えるゴミをひと袋出して終了しました。