2014年11月29日

2014年11月29日 曇り一時晴れ

始4:56−8:25

割と長く使っていた軍手がさすがにくたびれて、きょうを仕事納め
とする。夜に降った雨は上がっている。いきなり木槿の落ち葉が目
に入る。それを掃き取り、市道に出る。ところが市道は側溝ばかり
でなく、歩道も濡れていて、落ち葉がへばりついて動かない。一枚
ものだけでなく、破片も多く、こちらの方は更に掃き取りづらい。

それでも散髪屋さんまわりまでは何とかいつものペースで進めた。
新聞のバイク便の方とあいさつを交わす。横断歩道の白地にペタリ
張り付いた何枚もの落ち葉は端が雨水でふやけ、溶け出していた。
渡る人がほんの少しでも気持ちが良くなればいいと思いながら、横
断歩道を掃く。今朝は何気に人通りがある。

散髪屋さん前から反対の歩道に移る。元子供塾が入っていた建物の
庭から伸びた楓が大量の落ち葉をまき散らしていた。ついでに南風
吹き出して、小さく軽い葉がころころ飛ばされていく。歩道の内、
駐車場の出入り口となっている部分はコンクリートのザラついた荒
い肌で、ふだんでも掃きにくく、雨でさらにほうきは進まない。

側溝の濡れたサクラの葉に手こずっているとき、いつもの自転車の
女性からあいさつをいただく。

やっとサクラ並木に入る。完走は無理だなと思い出す。水分を含ん
だ葉に加えて風が東から北からと向きを変えてやって来る。あまり
に掃き取れない葉が多いので、軍手のまま「このクソガキがー」と
何度も声を出して路面からひっぺがす。

腰が痛くなり、伸びをしながら先を見ると一面に広がっている。
何とか掃き取った落ち葉もチリトリの内側に張り付いて、ゴミ袋
に素直に入らない。仕方なく軍手で流し込む。軍手もすっかり黒
く濡れてしまう。

それでもチリトリに枝からの落ち葉が一枚、入ってくれたりした。

ようやくまわりを見渡す余裕ができたら、すっかり明るくなって
いて、そばの旧国道には信号待ちするクルマの長い列ができてい
た。そういえば、軽から流れてきたラジオ番組の声を一度聞いた。

ゴミ袋は満杯にはならなかったが、ずっしりと重く、片方の取っ
手が少し裂けた。気を付けて運ぶ。途中で切れたら、抱えて家に
戻らねばならないから。

明るくなると掃き残しと今しがた落ちたであろう葉が目に飛び
込んでくる。特に掃き残しはこんなにあったのか、というほど
見せつけられる。もう「このクソガキがー」なんて言わず、多
少観念して掃き取る。

楓が山ほど降っていた箇所に戻る。ここも掃き残しと新しい落
ち葉があった。黙って掃いて行く。南から上がって来た、子犬
を連れた初老の男性にあいさつをいただいた。

今朝は完走できず。しかも半分どころか三分の一でリタイア。
お地蔵さんに手だけは合わせようと向かう。その帰りに雲間か
ら太陽がのぞいていた。高さを見ておおよその時間がわかった。

軍手にお疲れさんと声をかけ、重いゴミ袋の中に入れた。