2018年4月12日

2018年4月12日 曇りのち晴れ

始5:05−終7:35


今朝もコース前半を掃きます。風は全くありません。自転車のライトが
見えて、いつものように女性とあいさつを交わします。ブルーのゴミ収
集車が駆けて行きます。いつもありがとうございます。

西のサクラ並木道は落ち葉はほとんどなく、赤い茎がうっすら溜まって
いる箇所を掃き取ります。Uターンして短い横断歩道を渡り、ホテル側
の歩道を掃いているときに、自転車のハンドルの両方にゴミ袋を下げた
若い男性が通り過ぎました。久しぶりに見かけましたが、変わらず掃除
を続けているようです。

東のサクラ並木道もあまり落ち葉はありません。歩道で赤い茎の目立
つ箇所を掃き取ります。自転車の男性からあいさつをいただきました。
またお稲荷さんの駐車場で落ち葉をきれいにします。お堂まわりは風
の吹き込みがなかったようで、ほとんどきのう掃き終えた状態でした。

家に戻って燃えるゴミを合わせてふた袋つくります。庭を掃きながら、
きのう椿の花の下で見かけたハツカネズミを思い出しました。反射的に
ホウキの先で押さえつけて、どうしようか、一瞬水に沈めようかとも思
いましたが、ほうきの先から体を振って出てきたのでそれ以上は止めま
した。ネズミはよろよろと葉の大きな草陰に隠れました。その緑の葉が
微かに揺れ続けました。きょうもいるかもしれないと思い、椿の木の元
へ行こうとして驚きました、掃くほうきの先にネズミがいたのです。こん
なことがあるんだ…。もう驚くと同時に「繋がっている」という思いを痛
感しました。ネズミはもう逃げようとしません。あわてて家の中に入り、
カップケーキとみかんを千切りネズミの前に置きました。しかしまった
く食べようとしません。きのう食べていた種子の皮を置いてみましたが、
ただ顔を小刻みに上下するだけです。手に取り顔をこちらに向かせると
二度鋭く鳴き声を出しました。地面に戻してしばらく見守ったあと、もう
いちど手にとり顔を合わせます。目はまだ開いていました。軍手で包み
ながらきのうの行為を詫びました。徐々に呼吸は小さく間隔は長くなり、
その間そばで腰を下ろして眺めつづけました。木漏れ日が差し、木の
葉や細い茎が落ちる音が意外にも大きく、まるで別の時間が流れてい
るかのようでした。ネズミがほとんど動かない傍で、ちぎったパンケー
キの粉を小さな蟻が必死で運んでいます。どこからともなくキンバエが
やって来ました。やがてネズミは呼吸を止め、目を閉じました。庭に穴
を掘って重曹を振りかけます。後調べてみたらハツカネズミではなく野
ねずみであるアカネズミのようでした。外で一時間半ほど眺めていたよ
うです。色々考えさせられた朝のひとときでした。掃除中きょうは何も
ない日かなと思っていたのが真逆となりました。